アレクサンドラのスーパーノヴァ

アレクサンドラ・スーパーノヴァによるアレクサンドラ・スーパーノヴァのための吐き出しブログ

涙の数だけ強くなる説の真偽

社会人なら誰もが経験する、理不尽な叱責。

流した悔し涙は果たして、今後の自分の糧となるのか。

「涙の数だけ強くなる」

本日はこの説の真偽について考えたいと思います。

 

わたくしアレクサンドラ・スーパーノヴァは、同世代の中では比較的転職経験が多い方です。

振り返れば、すべてが良い職場とは言い難いものでした。

確かに素晴らしい人間関係を築けた職場もありましたが、中には人間関係に悩み、時には涙を流した夜もありました。

 

私事ではありますが、実は先日転職したばかりなのです。

新しい職場、新しい上司、新しい仕事、全てが初めてで、戸惑いながらも必死でくらいついて行く毎日。

教えられたことをメモするも、職務内容の全貌把握すらままならないままのメモで、果たしてそのメモが正確なものなのかすら怪しいメモ。

常に時間に追われ、時間内に与えられた仕事を終えられず、まったくと言っていいほど成功体験が積めない日々。

今まで経験してきたどの職場よりもキツく感じていました。

 

「なんでも聞いて(^^)」

「何回でも聞いてね(^^)」

何度もそう言っていた指導係。

 

しかし私が質問をして返ってきた言葉はこうでした。

「何日目?」

「メモとってないの?」

 

質問をした日は仕事を初めて2週間目、そしてその質問をしたのは2回目でした。

私は、生まれて初めて、職場での「なんでも聞いて」「何回でも聞いて」は社交辞令であることを学びました。

 

前職は、人間的に尊敬できるボス、そして自分に合った職務内容と、とても恵まれた環境にいました。

それ以前にも転職経験があり、良くない人間関係の職場にもいたわけなのですが、恵まれた環境にいすぎたせいか、私自身の、他人に対する考え方が甘くなっていたようです。

「全ての上司が良い人なわけではない」

という当たり前のことが、頭からすっぽり抜けていました。

 

 恵まれた環境にどっぷりハマった結果、アレクサンドラのメンタルは、やってくるお客さんにすぐお腹をなでさせてあげるトイプードルのように「警戒心?なにそれ?」な状態になってしまっていたのです。

 

そんな心が丸腰の状態で挑んだ新しい職場。

 

二度同じことを質問してはいけない。

慣れない仕事でも、容赦なく「遅い」とため息交じりに言われる。

終業時間になると問答無用で終了させられ、成功体験が全く積めず自信が持てない。

 

 おそらくトイプードルのメンタルはズタズタになったのでしょう。

仕事を始めて2週間たった金曜日、帰宅後3時間涙が止まりませんでした。

 

泣き続けた3時間、いろいろなことを考えました。

 

自分は物覚えが悪い。

仕事の出来ない自分が悪い。

無給でいいから、仕事を終わらせる時間が欲しい。 

 

 泣いても泣いても涙が止まりませんでした。

 

そして、ふと、気づいたのです。

これは洗脳だ、と。

 

いままで、ブラック企業で体やメンタルを壊してしまう人に対して、安易に「逃げればいいのに」と思っていました。

しかし、実際に、軽度ではありますがつらい状況になって初めて、「逃げられない」ということがわかりました。

 

人は追い詰められると、自分を責める以外の選択肢が思いつけなくなるのですね。

自分が変われば、自分がどうにか出来れば、と無理をして環境を変えようとするのです。

 

本来私は、自分を責めるタイプの人間ではありません。

仕事は出来るほうだと思って生きてきました。

そんな私ですら、自分を責めてしまう状況。

もっと気遣いをするタイプの方であれば、もっと自分を責めているでしょう。

今現在もし自分を責めている社会人の方がいらっしゃいましたら、それは洗脳じゃないか?ということを今一度考えていただきたいです。

 

それで、3時間涙を流したあと、どうなったかお話します。

 

実際、メンタルは強くなりました。

 

しかし、それは、スタンスを変えたまでのこと。

「全員信用する」モードから、

「全員敵」モードにメタモルフォーゼしただけです。

 

全員が敵だと思えば、多少嫌味を言われても、心の中で(ほんっと性悪だな)と思えば多少のことであれば受け流すことが出来るようになりました。

 

イライラの感情のまま、そのまま怒られても(「叱る」じゃなくて明らかに「怒る」)、心の中で(器ちっさ)と思えば、真顔で受け止められるようになりました。

 

そのあと、いくら楽しくお話をしても、「ありがとう」と感謝されても、感情を吐き出されぶつけられたことは一生忘れません。

それはそれ、これはこれ、なのです。

 

どんなに仲良くなったように見えても、根底では相手の人間の底を見ているのです。

 

きっと「全員信用する」モードであったときは、感情をぶつけられても(私が悪かったに違いない)と自分を責めていたと思います。

でもそれはまったく無意味なこと。

 

もし、アレクサンドラと同じように、自分を責めてしまっている人がいたら、是非聞いてください。

自分を責めさせる相手はろくなもんじゃないです。

自分の感情を大事にしてください。

 

自分を守れるのは自分だけです。

 

涙の数だけ強くなる説。

これは、涙を流すことによって、自分の中の意識を無理やり変えることで、結果強くなったように思える、という意味なのでしょう。

よって、この説は真実です。

 

 

おわり。